松本城の黒さの秘密(黒漆)
みなさま、こんにちは♪
いつも、錦の湯地本屋のブログをご覧頂きありがとうございます。
2月8日に、新プロジェクトXで、“白鷺城はよみがえった”として、国宝姫路城の50年に一度の大修理の様子が放送されていました。
黒カビで黒くなった瓦の漆喰全面塗り替えの時、
灰頭付目地漆喰という姫路城でしか使われていない漆喰技法が使われていました。
大修理で7万5千枚の瓦全部の漆喰が塗り替えられ白くなりました。見られた方もいらっしゃるかもしれません。
国宝松本城も、毎年美しく保つために、防水の黒塗りの部分(下見板張、唐破風等)を毎年秋(9月から10月頃に)塗り替えしています。
黒漆塗りは、松本城だけです。漆塗りの部分は、墨に柿渋を混ぜ塗った下地の上に、漆に鉄分を混ぜ黒くした漆を塗ります(
黒漆という)。
漆は、松本が高地なのでその紫外線に弱いのが唯一弱点で、毎年地本の漆屋さんが塗り替えます。
塗り替え時期は、季節の温度、湿度で変動することがあります。新しい漆は適度の水分を含むと硬化しきれいになります。これが、松本城がいつも黒い理由です。
いつも黒漆で美しい松本城にご来場ください。
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