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みなさんは、JR中央線を走る特急あずさの名前を考えたことがあるでしょうか?
私は、子供のころ、なぜ信州の代表があずさなのか、ずーと考えていました。
浅間温泉のある松本に、梓湖、梓川等の地名で、梓に関係した文字が色々あります。
梓は木の名称で、上高地から流れる梓川は、昔流域両岸に、梓の木が多数生えていたようです。
今の上高地の梓川
昔は、中国から弓が伝来し、日本で弓を作ったとき、梓の木が密度も細かく精緻なため中国の弓に一番近く信州から作った梓弓が一番多く皇室に献上されていました。(年間1020張AD702年、1400張AD704年)

梓の木は、密なので、お六櫛という長野県知事指定の木曽地方の伝統工芸品の材料にも今でも使われています。梓弓が昔、皇室に献上されたため、梓川村等の地名ができたようです。(角川日本地名辞典より)

皇室の献上されたためか、百木の長たる梓のためか、令和天皇陛下のお印(生まれた時から高貴な方は、名前を呼ばないで、お印のついた贈り物や、書類を書くらしい)になっています。
いまでは、梓の木は、梓川流域でも、少ない様ですが、松本市の梓川アカデミア館に行くと、大木が数本あり、中に、正倉院にある梓弓の模型や、梓の単語を使った短歌等、古事記から記載される歴史を知ることができます。
若いころのあずさの木


春のあずさの雌花穂と雄花(梓の雌花は、枝の先につくらしい、天皇陛下のお印は花でなく雌花穂かも?)
上高地等梓川沿いを、歩かれた際、昔梓の木が、繁茂し、今の天皇陛下のお印が梓だと思い出していただけたら、うれしいです。
百木の長たる理由は、若い木の樹皮から、サリチル酸メチル(サロメチールの匂い)がするからかも、古来から薬に使われていました。
梓川アカデミア館 ホームページURL:
http://www.azusagawa-akademia.jp/
梓川中学の梓並木も梓が見られます。右側の並木
